リワークプログラム

リワークプログラム

リワークセンタープログラムは、 規則正しい生活スタイルの確立
職場復帰準備
再発防止
という3つの柱に基づいています。

規則正しい生活スタイルの確立

職場復帰準備

再発防止

規則正しい生活スタイルの確立

復職前に、生活のリズムを整え、週5日決まった時間に家を出ることは職場復帰への第一歩です。通所していただきながら、起床・就寝時間を安定させることができます。そして最終的には、仕事に合わせた生活リズムに整えることを目標とします。
生活リズムは対人関係や集団によって影響を受けます。集団に関わることによって、リズムが適応的に整う方向に影響を受ける場合もあり、乱れる方向に影響を受けることもあります。リワークセンターは、ご自身ひとりでつくったリズムが、人や集団との関係の影響に持ちこたえられるかどうかを試す場になります。

原則的には、生活リズムが安定して昼間に起きていられる状態になってからのご利用をお勧めしています。リワークセンターでは、ほぼ毎週1回、スタッフがリズム確認を行っており、その中で、リズム調整のためのヒントをご提供しています。

予定通りに通っていただくことが困難なほどリズムが乱れてしまって整わない状態である場合、当院の母体である仁大病院ストレスケア病棟での入院加療をご提案しています。ひとりでのリズム回復は難しく、入院加療によって、昼夜を共にする集団の中でリズムの回復を目指します。

職場復帰準備

プログラムを通して、作業能力や集中力など、ご自身の現在の状態を把握することができ、職場復帰に向けて、必要な準備を行っていくことができます。

プログラムの1つであるオフィスワークで、最終的には集中力を調整しながら2時間程度は集中していられる状態を目指します。リワークセンターでは、ご自宅で過ごすのとは異なり、自分のやりたい事をやりたい時に行うというわけにはいきません。同じ空間に他の利用者の方々もいらっしゃいます。そのような場所で、自分の機能がどのくらい戻ってきているかを確認することができます(業務遂行能力の回復の確認)。そして、それを連日行ったら、どのようになるかも確認することができます。リワークセンターをうまく使っていただければ、生活の一定時間を就業時と同じように拘束されますので、プライベートの過ごし方についても復帰後の生活に沿って試すことができます。

再発防止

休職に至ったきっかけや経緯を振り返り、セルフコントロールや再発防止について考えていきます。

現代の厳しい就業環境にあっては、なかなか困難ですが、可能であれば、同じ轍は踏まないようにしたいものです。それが無理であるとしても、せめて今回、何が起きたのかを理解することは、ご自身の健康を守るという意味で大切なことであるのは間違いないでしょう。リワークセンターでは、うつやメンタルヘルスについての学習の場への参加から始めて、メンタル不調に至った経緯を理解されるヒントを提供し、セルフコントロールや再発予防についてを話題にしていきます。

*復帰に向けて自身の状態が仕上がっているかどうかの確認のみを目的とした短期利用コース(4週間程度)も準備しています。

プログラムの進め方

復職へ向かっていく際には、復職という最終目標に初めから向かっていくのではなく、最終目標に達するために、当面の目標を確認し、段階的に進めていきます。小さなSTEPを踏んでいくような感じです。
小さなSTEPを踏んでいくことで、苦手な部分は時間をかけることができたり、うまくいかなかった時の修正もしやすくなります。
また、当面の目標というのは、理想のみで設定するのではなく、現時点で何が出来ているのかを確認し、その上で、今できそうな目標を設定していきます。

プログラムの進め方 グラフ